私の書いた「間違いだらけの抗ガン剤治療」は、
私の周囲の多くの医者にも読んでもらいました。
その反応には、面白い傾向があります。
「実際には面倒だよね、大変だよね。」という、
疑問符がつくこともありますが、
「患者さんにとっては、理想的で、これを望んでいるんだよね。」と、
賛同を頂ける医者。
また、本の表紙のタイトルだけを見て、
この『「長生きできる」が重要なんですよね。』と言って、
「ウチのクリニックの待合にも置かせてもらいます。」
と言う、内科医もいます。
また、実際に私の治療を近くで見ている年配の外科医は、
「本当にみんな長生きしているよね」と言ってくれます。
概ね40歳以上の医者には、大きな好感を持って受け入れられています。
それは、長い時間、医者という職業に就いていて、
ガンという病気と闘ってきて、
ガンに対し正面切って戦いを挑み、
敗戦に次ぐ敗戦、惨敗を経験し、
医者自身が打ちのめされ、
その間に、ガンという病気を診るというより、
ガン患者という人間を診るようになり、
次第に、ガンという病気よりも、ガン患者さんにとって、
何が一番重要で、ガン患者さんが何を望んでいるのかが、
判ってきているからだろうと思います。
また、○○がんセンターや、○○研究会病院などに、患者さんを紹介した時の、
患者さんに対してそれらの病院のあまりにも冷たい対応を、
散々、見せ付けられてきた結果だろうと思います。
私自身もそうでした。
ただ、私の場合、一般的なガン治療だけではなく、
無治療とほとんど変わらない、免疫治療を覗いてきたことも、
大きな肥やしになっています。
ところが、若い外科医に意見を聞くと、反応は大きく違っています。
「どうせ、何をやったって、ダメじゃないですか。」
「オペができなければおしまいでしょ。」
「再発したら、もうダメでしょ。」
「どうせダメなんだから、頑張たって仕方ないでしょ。」
「先生みたいなエビデンスのない治療が、イイとは思わない。」
「腫瘍内科医がいるのだから、任せればイイじゃない。」
「膵ガンでこんなに生きているのはオカシイんじゃないですか。」
「乳ガンの例だって、全身状態のイイ患者さんばっかりじゃないですか。」
と、まさに15〜6年前の私のような意見がたくさん出てきました。
少し悲しいですが、
彼らの、その考え方は仕方がないと思います。
自分もそうでしたから、それに反論するつもりもありません。
私たち医者は、大学入学と同時に、医学に対する教育が始まり、
その教育は、卒業をして医師国家試験に合格して、
とりあえず医者になってからも、永遠に続きます。
2月22日の「コメント、トラックバック感謝です。」
3月20日の「医者の年齢」で書いたとおりですが、
その医者の教育には、時間という要素も極めて重要です。
医者が人間として生きて、無駄かもしれない時間を費やしていく間に、
知らず知らす、覚えてゆくことも、たくさんあります。
そして、ガンという病気と付き合って、
ある程度の時間が経過すると、
ガンではなく、ガン患者さんが見えてくるように思います。
それまでは、「手術ができなければ何やってもダメ。」
という、思考回路が最優先されてしまうのは仕方がないと思います。
私は、とても名医などと言える医者ではありませんが、
大学に入学して、初めての講義の時、
「君達は、名医になろうなんて、大それたことを考えて入学してきたのだろうけれど、
名医になろうと思ったら、長生きをしなさい。」
と言われたことを、思い出します。
その当時、その言葉の意味するところをまったく理解できませんでした。
しかし、若い医者の話を聞くと、その意味が理解できるような気がします。
まだ、自分も若いつもりでいましたが、本当に若い外科医の意見を聞くと、
自分も歳を取ったことを思い知らされます。
本日は、自分が若くなくなったことに対し、生意気な愚痴(?)を書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記(お願い)
拙著または当ブログを、お読み頂き、私のアドレスに直接メールを
お出し頂いている方が、たくさんおられます。
それは、私が、連絡を頂くべく、敢えてメールアドレスを拙著および当ブログで公開しているのですから、迷惑でもなんでもありません。
どうぞ、遠慮なさらずメールをお寄せ下さい。
アドレスは1月9日の「このブログを通して語りたいこと」にあります。
ただ、あまりに込み合う時は、返事が遅れることはご容赦下さい。
また、毎日何十通も来る「出会い系」の迷惑メールと一緒に誤って削除してしまうこともありますので、返信が無い時は、ご面倒でも再送信お願いします。
(こちらから返信しても、宛先不明で戻ってくるメールもありました)
メールはいっこうに構わないのですが、
病院に直接電話をされて、「梅澤と話をしたい」と言ってこられる
患者さんやご家族がおられます。
病院に電話されて、受付けの担当者とお話しされ、診察予約を入れて頂くのは、
いいのですが、「話をしたい」は、チョッと困ります。
時間があるときはお話ししますが、
病院にいるほとんどの時間は、患者さんと対応しています。
目の前のいる患者さんが最優先です。
そこに、割り込まれてくることだけは困ります。
私は、抗癌剤治療をしている患者さんには、すべて自分の携帯電話の番号を教えて、
何か異常があったら連絡してもらえるようにはしていますが、
まだ、お会いしたことのない患者さんは、チョッとご勘弁願いたいと思います。
よろしくお願い致します。
私の周囲の多くの医者にも読んでもらいました。
その反応には、面白い傾向があります。
「実際には面倒だよね、大変だよね。」という、
疑問符がつくこともありますが、
「患者さんにとっては、理想的で、これを望んでいるんだよね。」と、
賛同を頂ける医者。
また、本の表紙のタイトルだけを見て、
この『「長生きできる」が重要なんですよね。』と言って、
「ウチのクリニックの待合にも置かせてもらいます。」
と言う、内科医もいます。
また、実際に私の治療を近くで見ている年配の外科医は、
「本当にみんな長生きしているよね」と言ってくれます。
概ね40歳以上の医者には、大きな好感を持って受け入れられています。
それは、長い時間、医者という職業に就いていて、
ガンという病気と闘ってきて、
ガンに対し正面切って戦いを挑み、
敗戦に次ぐ敗戦、惨敗を経験し、
医者自身が打ちのめされ、
その間に、ガンという病気を診るというより、
ガン患者という人間を診るようになり、
次第に、ガンという病気よりも、ガン患者さんにとって、
何が一番重要で、ガン患者さんが何を望んでいるのかが、
判ってきているからだろうと思います。
また、○○がんセンターや、○○研究会病院などに、患者さんを紹介した時の、
患者さんに対してそれらの病院のあまりにも冷たい対応を、
散々、見せ付けられてきた結果だろうと思います。
私自身もそうでした。
ただ、私の場合、一般的なガン治療だけではなく、
無治療とほとんど変わらない、免疫治療を覗いてきたことも、
大きな肥やしになっています。
ところが、若い外科医に意見を聞くと、反応は大きく違っています。
「どうせ、何をやったって、ダメじゃないですか。」
「オペができなければおしまいでしょ。」
「再発したら、もうダメでしょ。」
「どうせダメなんだから、頑張たって仕方ないでしょ。」
「先生みたいなエビデンスのない治療が、イイとは思わない。」
「腫瘍内科医がいるのだから、任せればイイじゃない。」
「膵ガンでこんなに生きているのはオカシイんじゃないですか。」
「乳ガンの例だって、全身状態のイイ患者さんばっかりじゃないですか。」
と、まさに15〜6年前の私のような意見がたくさん出てきました。
少し悲しいですが、
彼らの、その考え方は仕方がないと思います。
自分もそうでしたから、それに反論するつもりもありません。
私たち医者は、大学入学と同時に、医学に対する教育が始まり、
その教育は、卒業をして医師国家試験に合格して、
とりあえず医者になってからも、永遠に続きます。
2月22日の「コメント、トラックバック感謝です。」
3月20日の「医者の年齢」で書いたとおりですが、
その医者の教育には、時間という要素も極めて重要です。
医者が人間として生きて、無駄かもしれない時間を費やしていく間に、
知らず知らす、覚えてゆくことも、たくさんあります。
そして、ガンという病気と付き合って、
ある程度の時間が経過すると、
ガンではなく、ガン患者さんが見えてくるように思います。
それまでは、「手術ができなければ何やってもダメ。」
という、思考回路が最優先されてしまうのは仕方がないと思います。
私は、とても名医などと言える医者ではありませんが、
大学に入学して、初めての講義の時、
「君達は、名医になろうなんて、大それたことを考えて入学してきたのだろうけれど、
名医になろうと思ったら、長生きをしなさい。」
と言われたことを、思い出します。
その当時、その言葉の意味するところをまったく理解できませんでした。
しかし、若い医者の話を聞くと、その意味が理解できるような気がします。
まだ、自分も若いつもりでいましたが、本当に若い外科医の意見を聞くと、
自分も歳を取ったことを思い知らされます。
本日は、自分が若くなくなったことに対し、生意気な愚痴(?)を書きました。
以上 文責 梅澤 充
追記(お願い)
拙著または当ブログを、お読み頂き、私のアドレスに直接メールを
お出し頂いている方が、たくさんおられます。
それは、私が、連絡を頂くべく、敢えてメールアドレスを拙著および当ブログで公開しているのですから、迷惑でもなんでもありません。
どうぞ、遠慮なさらずメールをお寄せ下さい。
アドレスは1月9日の「このブログを通して語りたいこと」にあります。
ただ、あまりに込み合う時は、返事が遅れることはご容赦下さい。
また、毎日何十通も来る「出会い系」の迷惑メールと一緒に誤って削除してしまうこともありますので、返信が無い時は、ご面倒でも再送信お願いします。
(こちらから返信しても、宛先不明で戻ってくるメールもありました)
メールはいっこうに構わないのですが、
病院に直接電話をされて、「梅澤と話をしたい」と言ってこられる
患者さんやご家族がおられます。
病院に電話されて、受付けの担当者とお話しされ、診察予約を入れて頂くのは、
いいのですが、「話をしたい」は、チョッと困ります。
時間があるときはお話ししますが、
病院にいるほとんどの時間は、患者さんと対応しています。
目の前のいる患者さんが最優先です。
そこに、割り込まれてくることだけは困ります。
私は、抗癌剤治療をしている患者さんには、すべて自分の携帯電話の番号を教えて、
何か異常があったら連絡してもらえるようにはしていますが、
まだ、お会いしたことのない患者さんは、チョッとご勘弁願いたいと思います。
よろしくお願い致します。



