最近、悪性リンパ腫で治療をしている患者さんから多くの相談を受けています。
現在私自身、小腸の悪性リンパ腫が原因で引き起こされていると
疑われる腸閉塞にて入院している患者さんを見ています。
その患者さんは、間も無く手術を行ない、小腸の閉塞の原因となっている、
悪性リンパ腫の切除手術を行なう予定です。
しかし、手術後は私が治療を行なうつもりはありません。
手術後の治療とは、抗癌剤治療です。
今まで、このブログを読まれてこられて方の中には、
私が、元外科医で、今は抗癌剤治療を専門に行なっているかのように、
誤解されている方も多いのではないかと思います。
私は、まだ外科医もしております。
以前より、機会は減りましたが、まだメスは時々握っております。
そして、抗癌剤治療は、標準的ではない治療をもっぱら行なっています。
必要な患者さんには、標準的抗癌剤治療も行なっていますがごく僅かです。
術後の再発予防の抗癌剤治療は標準的に行なっています。
また、卵巣ガンや子宮ガンなどの婦人科領域のガン、
膀胱ガンや腎ガン、前立腺ガンなどの泌尿器科領域のガン、
舌ガンや口腔底ガンなど耳鼻科領域のガンなども
あつかましく、現在も診ています。
それらのガンにも当然標準的抗癌剤治療は存在します。
卵巣ガンなどでは、その標準的抗癌剤治療がけっして良くないとは考えていません。
そのエビデンスも他のガンのエビデンスとは大きく違い、
頼りがいのあるエビデンスだと思っています。
私が行なっている標準的ではない抗癌剤治療は、
卵巣ガンでは、そのエビデンスから見放されたような患者さんだけが対象です。
または、どうしても標準的抗癌剤治療を嫌がる患者さんだけです。
他のガンに対しても、貧弱なエビデンスの標準的抗癌剤治療を嫌い、
苦しむことなく楽に長生きできることが期待される患者さんだけに対して、
標準的でない抗癌剤治療を行なっています。
結果は、エビデンスよりは遥かに長生きができて、
(残念ながらエビデンスはありませんが・・・)
また、副作用に苦しむ患者さんはほとんどいません。
副作用が発現するようであれば治療法を変えます。
標準的ではない抗癌剤治療で、かなり広範囲のガンを診ていますが、
白血病と悪性リンパ腫だけは、
まったく診ていません。
それらのガン(厳密な言い方をすると、ガンではなく「悪性疾患」です)は、
腫瘍内科医、あるいは血液内科医が治療する方が、
遥かに治療成績がよく、さらに患者さんの負担が少ないからです。
それらの「悪性疾患」に対する治療では、腫瘍内科医の知識は、
私などでは到底かないません。
白血病などは、血液内科医の専売特許です。
大量抗癌剤投与や骨髄移植など、
素人の医者にできる治療ではありません。
悪性リンパ腫の治療は、かつて行なっていた時期もありますが、
腫瘍内科医の方が上手に行なえると思っています。
それらのガン(悪性疾患)は、治ります。根治します。
但し、抗癌剤はそれこそ標準的に大量に必要になります。
その大量の抗癌剤を使う治療の場合は、
副作用対策において、腫瘍内科医の方が、私より勝っていると
思っていますので、
現在では、悪性リンパ腫の患者さんはすべて腫瘍内科医にお任せしています。
腫瘍内科医のことを、その考えに賛同できないように書いたブログもありますが、
すべてにおいて、そう思っているわけではありません。
貧粗なエビデンスにしがみつく姿勢は正しいとは考えませんが、
その頼りにするエビデンスが、根治という誰もが願うものであるならば、
腫瘍内科医の存在意義は極めて大きいと思っています。
彼らにしかできない、素晴らしい抗癌剤治療もあります。
特にある種の悪性リンパ腫では、リツキサンという、
血液内科専門医(腫瘍内科医も)でなければ使用を許されていない薬剤もあります。
乳ガンに対するハーセプチンのようなクスリです。
他にも、専門家ならではの治療方法がいろいろとあるはずです。
そのような「治る治療」が確立されているガンに対しては、
是非専門医の治療を受けて下さい。
治らないことがハッキリしている、
治ることの無いエビデンスがでている治療に関しては、
そのお粗末なエビデンスだけにしがみついている専門医の考えどおりの治療を
受けることが本当に得か否かは、十分に検討して下さい。
昨夜帰宅後、何気なくテレビを点けたところ、
何かの医療関係の番組の終わりの場面でしたが、
司会者が「医者選びも寿命のうち」と結んでいました。
1月31日の「おそまつ外科医の一席」で書いたとおりです。
その医者が、どのような専門知識を持ち、
病気・命に対しての考え方が患者さんに合っているか、
自分のライフスタイルに合った治療であるか否か、
十分に見極めてから、治療を任せる医者を決めて下さい。
本日は、最近悪性リンパ腫の患者さんからのご質問が多く、
私が、何でもカンでもどんな病気でも、
治療を行なっているかのように誤解されていると感じましたので、
その誤解を書きました。
以上 文責 梅澤 充
現在私自身、小腸の悪性リンパ腫が原因で引き起こされていると
疑われる腸閉塞にて入院している患者さんを見ています。
その患者さんは、間も無く手術を行ない、小腸の閉塞の原因となっている、
悪性リンパ腫の切除手術を行なう予定です。
しかし、手術後は私が治療を行なうつもりはありません。
手術後の治療とは、抗癌剤治療です。
今まで、このブログを読まれてこられて方の中には、
私が、元外科医で、今は抗癌剤治療を専門に行なっているかのように、
誤解されている方も多いのではないかと思います。
私は、まだ外科医もしております。
以前より、機会は減りましたが、まだメスは時々握っております。
そして、抗癌剤治療は、標準的ではない治療をもっぱら行なっています。
必要な患者さんには、標準的抗癌剤治療も行なっていますがごく僅かです。
術後の再発予防の抗癌剤治療は標準的に行なっています。
また、卵巣ガンや子宮ガンなどの婦人科領域のガン、
膀胱ガンや腎ガン、前立腺ガンなどの泌尿器科領域のガン、
舌ガンや口腔底ガンなど耳鼻科領域のガンなども
あつかましく、現在も診ています。
それらのガンにも当然標準的抗癌剤治療は存在します。
卵巣ガンなどでは、その標準的抗癌剤治療がけっして良くないとは考えていません。
そのエビデンスも他のガンのエビデンスとは大きく違い、
頼りがいのあるエビデンスだと思っています。
私が行なっている標準的ではない抗癌剤治療は、
卵巣ガンでは、そのエビデンスから見放されたような患者さんだけが対象です。
または、どうしても標準的抗癌剤治療を嫌がる患者さんだけです。
他のガンに対しても、貧弱なエビデンスの標準的抗癌剤治療を嫌い、
苦しむことなく楽に長生きできることが期待される患者さんだけに対して、
標準的でない抗癌剤治療を行なっています。
結果は、エビデンスよりは遥かに長生きができて、
(残念ながらエビデンスはありませんが・・・)
また、副作用に苦しむ患者さんはほとんどいません。
副作用が発現するようであれば治療法を変えます。
標準的ではない抗癌剤治療で、かなり広範囲のガンを診ていますが、
白血病と悪性リンパ腫だけは、
まったく診ていません。
それらのガン(厳密な言い方をすると、ガンではなく「悪性疾患」です)は、
腫瘍内科医、あるいは血液内科医が治療する方が、
遥かに治療成績がよく、さらに患者さんの負担が少ないからです。
それらの「悪性疾患」に対する治療では、腫瘍内科医の知識は、
私などでは到底かないません。
白血病などは、血液内科医の専売特許です。
大量抗癌剤投与や骨髄移植など、
素人の医者にできる治療ではありません。
悪性リンパ腫の治療は、かつて行なっていた時期もありますが、
腫瘍内科医の方が上手に行なえると思っています。
それらのガン(悪性疾患)は、治ります。根治します。
但し、抗癌剤はそれこそ標準的に大量に必要になります。
その大量の抗癌剤を使う治療の場合は、
副作用対策において、腫瘍内科医の方が、私より勝っていると
思っていますので、
現在では、悪性リンパ腫の患者さんはすべて腫瘍内科医にお任せしています。
腫瘍内科医のことを、その考えに賛同できないように書いたブログもありますが、
すべてにおいて、そう思っているわけではありません。
貧粗なエビデンスにしがみつく姿勢は正しいとは考えませんが、
その頼りにするエビデンスが、根治という誰もが願うものであるならば、
腫瘍内科医の存在意義は極めて大きいと思っています。
彼らにしかできない、素晴らしい抗癌剤治療もあります。
特にある種の悪性リンパ腫では、リツキサンという、
血液内科専門医(腫瘍内科医も)でなければ使用を許されていない薬剤もあります。
乳ガンに対するハーセプチンのようなクスリです。
他にも、専門家ならではの治療方法がいろいろとあるはずです。
そのような「治る治療」が確立されているガンに対しては、
是非専門医の治療を受けて下さい。
治らないことがハッキリしている、
治ることの無いエビデンスがでている治療に関しては、
そのお粗末なエビデンスだけにしがみついている専門医の考えどおりの治療を
受けることが本当に得か否かは、十分に検討して下さい。
昨夜帰宅後、何気なくテレビを点けたところ、
何かの医療関係の番組の終わりの場面でしたが、
司会者が「医者選びも寿命のうち」と結んでいました。
1月31日の「おそまつ外科医の一席」で書いたとおりです。
その医者が、どのような専門知識を持ち、
病気・命に対しての考え方が患者さんに合っているか、
自分のライフスタイルに合った治療であるか否か、
十分に見極めてから、治療を任せる医者を決めて下さい。
本日は、最近悪性リンパ腫の患者さんからのご質問が多く、
私が、何でもカンでもどんな病気でも、
治療を行なっているかのように誤解されていると感じましたので、
その誤解を書きました。
以上 文責 梅澤 充



