日本では現在の抗癌剤治療は、
すべてエビデンスに則った治療だけが行われています。
そのように国を挙げて指導しているようです。
そのもとになる、
ガン対策基本法に賛同されたある有名人は、
まったくエビデンスの無い、
健康保険では認められないガン治療を続けられたそうですが、
世の中そんなものだと思います。
ところで、
ほとんどすべての患者さんと同様に、
エビデンスに基づいた抗癌剤治療を勧められている患者さんが、
セカンドオピニオンに来られました。
たしかに再発病巣はハッキリと確認できますが、
まったく自覚症状はありません。
手術後の経過観察中の画像診断の結果、
再発が確認されました。
痛くも痒くも無いのに、
いきなり、
とても辛い標準的抗癌剤治療を勧められています。
しかし、その治療では、
無治療と比較して数ヶ月の延命が得られることが
エビデンスで判明しているだけです。
そのエビデンスについて、
フト考えてみると、
そのエビデンスを出した患者群では、
ほとんどはPS. が0または1の患者さんですが、
少数ながらPS. 2の患者さんも含まれています。
ご相談の患者さんは、
まったく自覚症状は無く、
普通に働いている、
正真正銘のPS. ゼロ です。
その患者さんを無治療で放置すると、
残念ながら、
恐らくガンは徐々に進行して、
その患者さんもいずれPS. 1以上の状態になってくると思います。
その患者さんは、
すぐにでも標準的抗癌剤治療を開始することを勧められていますが、
その患者さんのPS. がすぐに、
ゼロから1以上に悪化すると考えられまえん。
数ヶ月はかかると思います。
エビデンスでは、
PS. がゼロから2まで、
十把ひとからげで、
生存期間中央値○○カ月と出ています。
PS. が、0、1、2 において、
生存期間が違っているのか否かは
分析されていません。
すなわち、
PS. の違いで生存期間が違うのか否かについての、
エビデンスは無いのです。
要するに、
現在の、標準的抗癌剤治療を行う際の
唯一の錦の御旗であるエビデンスでは、
PS. が2よりも良ければ、
何時、治療を開始しても、
治療開始からの生存期間に差は無いと考えられるのです。
エビデンスだけを最優先に考えて治療を進めるのであれば、
そのエビデンスを忠実に考えて、
全身状態があまりにも良い、
PS. ゼロの時期には、
その治療は避けるべきです。
再発が確認されても、
何も症状の無い貴重な時間は、
それを謳歌しつつ、
その間に、
ご自身に最適な治療方法を模索するべきだと思います。
できれば、
再発が確認される前に、
“そのとき”に何をするかは考えておくべきだと思います。
本来、“そのとき”を
迎えない努力が一番重要ですが・・・
PS. については、
2006年1月18日の「緩和医療」で書きました、
ご存じないかたはご参照ください。
以上 文責 梅澤 充
すべてエビデンスに則った治療だけが行われています。
そのように国を挙げて指導しているようです。
そのもとになる、
ガン対策基本法に賛同されたある有名人は、
まったくエビデンスの無い、
健康保険では認められないガン治療を続けられたそうですが、
世の中そんなものだと思います。
ところで、
ほとんどすべての患者さんと同様に、
エビデンスに基づいた抗癌剤治療を勧められている患者さんが、
セカンドオピニオンに来られました。
たしかに再発病巣はハッキリと確認できますが、
まったく自覚症状はありません。
手術後の経過観察中の画像診断の結果、
再発が確認されました。
痛くも痒くも無いのに、
いきなり、
とても辛い標準的抗癌剤治療を勧められています。
しかし、その治療では、
無治療と比較して数ヶ月の延命が得られることが
エビデンスで判明しているだけです。
そのエビデンスについて、
フト考えてみると、
そのエビデンスを出した患者群では、
ほとんどはPS. が0または1の患者さんですが、
少数ながらPS. 2の患者さんも含まれています。
ご相談の患者さんは、
まったく自覚症状は無く、
普通に働いている、
正真正銘のPS. ゼロ です。
その患者さんを無治療で放置すると、
残念ながら、
恐らくガンは徐々に進行して、
その患者さんもいずれPS. 1以上の状態になってくると思います。
その患者さんは、
すぐにでも標準的抗癌剤治療を開始することを勧められていますが、
その患者さんのPS. がすぐに、
ゼロから1以上に悪化すると考えられまえん。
数ヶ月はかかると思います。
エビデンスでは、
PS. がゼロから2まで、
十把ひとからげで、
生存期間中央値○○カ月と出ています。
PS. が、0、1、2 において、
生存期間が違っているのか否かは
分析されていません。
すなわち、
PS. の違いで生存期間が違うのか否かについての、
エビデンスは無いのです。
要するに、
現在の、標準的抗癌剤治療を行う際の
唯一の錦の御旗であるエビデンスでは、
PS. が2よりも良ければ、
何時、治療を開始しても、
治療開始からの生存期間に差は無いと考えられるのです。
エビデンスだけを最優先に考えて治療を進めるのであれば、
そのエビデンスを忠実に考えて、
全身状態があまりにも良い、
PS. ゼロの時期には、
その治療は避けるべきです。
再発が確認されても、
何も症状の無い貴重な時間は、
それを謳歌しつつ、
その間に、
ご自身に最適な治療方法を模索するべきだと思います。
できれば、
再発が確認される前に、
“そのとき”に何をするかは考えておくべきだと思います。
本来、“そのとき”を
迎えない努力が一番重要ですが・・・
PS. については、
2006年1月18日の「緩和医療」で書きました、
ご存じないかたはご参照ください。
以上 文責 梅澤 充



