地方都市の中核病院で治療を受けている患者さんのご家族が
セカンドオピニオンに来られました。
治療内容、経過を見て、愕然としました。
ズサンの一言です。
手術後に抗癌剤治療をおこなっているのですが、
その手術も切除は不能で、
まったく手付かずの状態でそのまま巨大なガンは放置されています。
持参されたCTを見る限りでは、
根治は不可能でも、
巨大なシコリの切除くらいはできそうに見えました。
実際に私はお腹の中は見ていませんので、
切除が可能であったか否かは、
主治医からの紹介状を信じるしかありませんが、
手術後のご家族への話と、
紹介状の内容にも大きな食い違いがありました。
本当に取れなかったの?
と疑いたくもなります。
それは、分からないとしても、
その後の治療が、
極めていい加減です。
お決まりの標準治療をおこなっています。
それは、日本全国何処でも共通ですから、
仕方がないにしても、
治療をはじめて3ヶ月にもなるのに、
一度も、その治療の効果を観ていません。
CTはおろか、腫瘍マーカーも観ていません。
何を考えているのでしょうか。
シッカリと副作用だけは出ている治療をおこないながら、
その効果はまったく確認していない。
呆れた話です。
しかし、その治療は外科医がおこなっていますので、
ナンとなく気持ちは分かります。
そして、「本当に取れなかったのだな」
と納得もできます。
根治を目指して手術室に入り、
いざ、お腹を開けてみると、
手が付けれられない状況を目にし、
そのまま閉じた。
外科医は大きく落胆します。
そうなると、
その外科医の出番はおしまいになります。
後は、腫瘍内科医の登場になるのですが、
地方の病院では腫瘍内科医はいない病院もたくさんあります。
というより、いない病院のほうが大多数です。
標準治療だけしかおこなわない腫瘍内科医の存在は、
必ずしも必要だとは考えていませんし、
むしろ、害になることすらあります。
しかし、地方都市の中核病院の外科医の忙しさは、
手に取るように分かります。
そのクソ忙しい外科医が、
片手間で抗癌剤治療をおこなう。
しかも、その対象が、
外科医が腕を振るい根治を目指すも、
見事に敗退させられた患者さんとなれば、
忙しく働いている貴重な時間は、
次に待っている根治を目指すことができる患者さんに使いたい。
という外科医として当然の考えが頭に浮かぶと思います。
かくして、
手術での根治は不能となった患者さんは、
もはや外科医のアタマの片隅に追いやられてしまい、
おざなりの型どおりの抗癌剤治療だけが、
治療効果を確認することもなく、
ただ惰性だけで進められてしまうことになります。
惰性だけで進められている抗癌剤治療を受けている患者さんは、
少なくないように感じます。
現在の極めて貧しい日本の医療事情を考えると、
仕方のないことのようにも思います。
しかし、患者さんご自身やご家族は、
「仕方がない」では済まされないはずです。
そうであれば、
時間の無い医者に代わり、
ご自身、ご家族で、
治療の経過をシッカリ見極め、
必要な検査を依頼していくようにしなければなりません。
「検査は必要無い」と言われたら、
他の病院に行って検査だけを受け、
その結果を主治医に持参するというのも一つの手です。
私も患者さんから、
「今月はまだCT撮っていなけど大丈夫ですか」
などと催促されることもあります。
それは、けっして不快なことではありません。
遠慮無く主治医にぶつけるべきです。
貧しい日本の医療環境の中では、
医者任せでは、最善の治療を受けることは不可能です。
患者さん、ご家族ご自身の努力も絶対に必要です。
以上 文責 梅澤 充
セカンドオピニオンに来られました。
治療内容、経過を見て、愕然としました。
ズサンの一言です。
手術後に抗癌剤治療をおこなっているのですが、
その手術も切除は不能で、
まったく手付かずの状態でそのまま巨大なガンは放置されています。
持参されたCTを見る限りでは、
根治は不可能でも、
巨大なシコリの切除くらいはできそうに見えました。
実際に私はお腹の中は見ていませんので、
切除が可能であったか否かは、
主治医からの紹介状を信じるしかありませんが、
手術後のご家族への話と、
紹介状の内容にも大きな食い違いがありました。
本当に取れなかったの?
と疑いたくもなります。
それは、分からないとしても、
その後の治療が、
極めていい加減です。
お決まりの標準治療をおこなっています。
それは、日本全国何処でも共通ですから、
仕方がないにしても、
治療をはじめて3ヶ月にもなるのに、
一度も、その治療の効果を観ていません。
CTはおろか、腫瘍マーカーも観ていません。
何を考えているのでしょうか。
シッカリと副作用だけは出ている治療をおこないながら、
その効果はまったく確認していない。
呆れた話です。
しかし、その治療は外科医がおこなっていますので、
ナンとなく気持ちは分かります。
そして、「本当に取れなかったのだな」
と納得もできます。
根治を目指して手術室に入り、
いざ、お腹を開けてみると、
手が付けれられない状況を目にし、
そのまま閉じた。
外科医は大きく落胆します。
そうなると、
その外科医の出番はおしまいになります。
後は、腫瘍内科医の登場になるのですが、
地方の病院では腫瘍内科医はいない病院もたくさんあります。
というより、いない病院のほうが大多数です。
標準治療だけしかおこなわない腫瘍内科医の存在は、
必ずしも必要だとは考えていませんし、
むしろ、害になることすらあります。
しかし、地方都市の中核病院の外科医の忙しさは、
手に取るように分かります。
そのクソ忙しい外科医が、
片手間で抗癌剤治療をおこなう。
しかも、その対象が、
外科医が腕を振るい根治を目指すも、
見事に敗退させられた患者さんとなれば、
忙しく働いている貴重な時間は、
次に待っている根治を目指すことができる患者さんに使いたい。
という外科医として当然の考えが頭に浮かぶと思います。
かくして、
手術での根治は不能となった患者さんは、
もはや外科医のアタマの片隅に追いやられてしまい、
おざなりの型どおりの抗癌剤治療だけが、
治療効果を確認することもなく、
ただ惰性だけで進められてしまうことになります。
惰性だけで進められている抗癌剤治療を受けている患者さんは、
少なくないように感じます。
現在の極めて貧しい日本の医療事情を考えると、
仕方のないことのようにも思います。
しかし、患者さんご自身やご家族は、
「仕方がない」では済まされないはずです。
そうであれば、
時間の無い医者に代わり、
ご自身、ご家族で、
治療の経過をシッカリ見極め、
必要な検査を依頼していくようにしなければなりません。
「検査は必要無い」と言われたら、
他の病院に行って検査だけを受け、
その結果を主治医に持参するというのも一つの手です。
私も患者さんから、
「今月はまだCT撮っていなけど大丈夫ですか」
などと催促されることもあります。
それは、けっして不快なことではありません。
遠慮無く主治医にぶつけるべきです。
貧しい日本の医療環境の中では、
医者任せでは、最善の治療を受けることは不可能です。
患者さん、ご家族ご自身の努力も絶対に必要です。
以上 文責 梅澤 充



