現在婦人科ガンで、
抗癌剤治療をおこなっている患者さんがいます。
婦人科ガンの患者さんは何人も診ていますが、
皆さん、手術後・抗癌剤治療後の再発であったり、
手術も不能という患者さんです。
やはり、そのかたも手術が不能と思われた患者さんです。
「お腹が張る」といことで、
胃腸病院に来られました。
婦人科ガンではよくあるパターンです。
検査の結果、
大量の腹水、
そしてその腹水からガン細胞が検出されました。
胃・大腸・肺などすべて調べましたが、
異常はありませんでした。
CTでも原発病巣は不明です。
腹腔鏡もおこないましたが、
分かりませんでした。
ただただ、大量の腹水があるだけです。
消化器ではなく原発病巣不明のガン性腹水のときは、
婦人科ガンであることも多いので、
その腫瘍マーカーを調べてみました。
予想通り35までを正常とする腫瘍マーカーが、
1000を遥かに超えていました。
早速状況を説明して、
外来で抗癌剤治療を開始しました。
1回当たりタキソール30mg、カルボプラチン50mgを、
毎週1回で続けています。
3ヶ月ほどで腫瘍マーカーは正常値に至り、
現在は10代にまで下がっています。
CT 上では、腹水もほとんど無くなり、
それまで、一塊になってハッキリしなかった病巣と思われる場所が、
ガンの縮小と同時に、
小さな輪郭らしきものが見えてきました。
やはり予想通り○○ガンのようです。
本日、患者さんに、
「やっぱり○○ガンで間違いなさそうですね、
抗癌剤で更に小さくしてから、手術をしましょう。」と話をすると、
「そのシコリは、ガンと決まったわけではないですよね」と、
ガクッ!ときました。
4ヶ月間抗癌剤治療を続けてきて、
「ガンと決まったわけではない」
との言葉には、唖然としてしまいました。
気を取り直して、
「いやいや、立派な○○ガンですよ、
抗癌剤治療で小さくなってきているのですよ、
ガンでなければ抗癌剤なんか使ったら悪くなりますよ」
というと、
怪訝そうな顔で
「ハァ、そうですか」
全身の力が抜けるようでした。
ガンとは思いたくない、
という気持ちがそう思わせているのでしょうが、
ガン治療をおこなっている医者としては拍子抜けです。
しかし、髪の毛もそのままで、
他の副作用もまったく感じておられないからこその言葉のようにも思います。
吐き気やシビレに悩まされて、
一発でアタマがツルツルになれば、
「自分のお腹の中にはガンがいるんだなぁ」
「ガンがいるのだから辛い治療も仕方がない」
と思わない患者さんはいないのではないでしょうか。
そうだとすれば、
良いことかもしれません。
副作用に悩み、
ガンだ、ガンだと怯えながら生活するより、
呑気に良性疾患だと考えて治療を続ける方が遥かに気が楽です。
しかし、治療開始前には当然、
ガンであること、
手術は現状では不可能であること、
放射線治療も適応外であること、
然るに、抗癌剤治療をおこなう旨、
シッカリ説明してあるのですが・・・・
一昨日の「病気腎移植」でも書いた
インフォームドコンセントとは現実には本当に難しいものです。
その患者さんは何を思って、
毎週休みなく治療を続けてきたのか、
まったく理解ができませんし、
少々異常なまでに無頓着ですが、
一般的にみて、
呑気に構えているいる方が予後が良いような気がします。
カリカリしないで気楽に、
気楽な治療を続けてください。
以上 文責 梅澤 充
抗癌剤治療をおこなっている患者さんがいます。
婦人科ガンの患者さんは何人も診ていますが、
皆さん、手術後・抗癌剤治療後の再発であったり、
手術も不能という患者さんです。
やはり、そのかたも手術が不能と思われた患者さんです。
「お腹が張る」といことで、
胃腸病院に来られました。
婦人科ガンではよくあるパターンです。
検査の結果、
大量の腹水、
そしてその腹水からガン細胞が検出されました。
胃・大腸・肺などすべて調べましたが、
異常はありませんでした。
CTでも原発病巣は不明です。
腹腔鏡もおこないましたが、
分かりませんでした。
ただただ、大量の腹水があるだけです。
消化器ではなく原発病巣不明のガン性腹水のときは、
婦人科ガンであることも多いので、
その腫瘍マーカーを調べてみました。
予想通り35までを正常とする腫瘍マーカーが、
1000を遥かに超えていました。
早速状況を説明して、
外来で抗癌剤治療を開始しました。
1回当たりタキソール30mg、カルボプラチン50mgを、
毎週1回で続けています。
3ヶ月ほどで腫瘍マーカーは正常値に至り、
現在は10代にまで下がっています。
CT 上では、腹水もほとんど無くなり、
それまで、一塊になってハッキリしなかった病巣と思われる場所が、
ガンの縮小と同時に、
小さな輪郭らしきものが見えてきました。
やはり予想通り○○ガンのようです。
本日、患者さんに、
「やっぱり○○ガンで間違いなさそうですね、
抗癌剤で更に小さくしてから、手術をしましょう。」と話をすると、
「そのシコリは、ガンと決まったわけではないですよね」と、
ガクッ!ときました。
4ヶ月間抗癌剤治療を続けてきて、
「ガンと決まったわけではない」
との言葉には、唖然としてしまいました。
気を取り直して、
「いやいや、立派な○○ガンですよ、
抗癌剤治療で小さくなってきているのですよ、
ガンでなければ抗癌剤なんか使ったら悪くなりますよ」
というと、
怪訝そうな顔で
「ハァ、そうですか」
全身の力が抜けるようでした。
ガンとは思いたくない、
という気持ちがそう思わせているのでしょうが、
ガン治療をおこなっている医者としては拍子抜けです。
しかし、髪の毛もそのままで、
他の副作用もまったく感じておられないからこその言葉のようにも思います。
吐き気やシビレに悩まされて、
一発でアタマがツルツルになれば、
「自分のお腹の中にはガンがいるんだなぁ」
「ガンがいるのだから辛い治療も仕方がない」
と思わない患者さんはいないのではないでしょうか。
そうだとすれば、
良いことかもしれません。
副作用に悩み、
ガンだ、ガンだと怯えながら生活するより、
呑気に良性疾患だと考えて治療を続ける方が遥かに気が楽です。
しかし、治療開始前には当然、
ガンであること、
手術は現状では不可能であること、
放射線治療も適応外であること、
然るに、抗癌剤治療をおこなう旨、
シッカリ説明してあるのですが・・・・
一昨日の「病気腎移植」でも書いた
インフォームドコンセントとは現実には本当に難しいものです。
その患者さんは何を思って、
毎週休みなく治療を続けてきたのか、
まったく理解ができませんし、
少々異常なまでに無頓着ですが、
一般的にみて、
呑気に構えているいる方が予後が良いような気がします。
カリカリしないで気楽に、
気楽な治療を続けてください。
以上 文責 梅澤 充



