ガン治療をするたびに体調が悪くなる、
一時期効いていた抗癌剤が効かなくなり、
別のクスリに替える、
すると点滴のたびに体調は更に悪くなる。
それも一時期は「効いている」と言われたけれど、
「効かなくなった」とのことでクスリを替えた。
その点滴を受けると最悪の全身状態になる。
良くなるため、治るためと思うから我慢してきたけれど、
今の治療はもはや我慢の限界。
とのことでセカンドオピニオンに来られる患者さんは、
少なくありません。
大きな認識違いがあります。
先ず、「治るため」という概念は、
エビデンスに従った標準的抗癌剤治療にはありません。
また、「良くなるため」
とは、何がどのように良くなると、
お考えでしょうか。
ガンが肺に転移しても、
肝臓に巣食っていても、
リンパ節に飛び火していても、
ほとんどの患者さんは自覚症状はありません。
痛くも痒くもありません。
ピンポン玉ほどもある肝転移が4つ5つあっても、
それに気付く敏感な患者さんはいません。
肝臓の機能障害も起こりません。
CTなどの機械の目を使うからはじめてその存在に気が付くだけです。
あるいは採血で腫瘍マーカーを測定するから、
ガンの存在を知るだけです。
その痛くも痒くもない、
おとなしいガンが、
抗癌剤治療でどのように、
「良くなる」のでしょうか。
「癌取り扱い規約」という
抗癌剤治療をおこなったときの
治療効果判定のルールに則れば、
縮小することをもって、
「良くなっている」
「効いている」
と判断するのですが、
患者さんにとっては、
痛くも痒くもなく、
存在にすら気付かないガンが縮小しても、
あまりトクはありません。
勿論、それは延命につながる可能性は十分に考えられますので、
小さくならないよりは、
縮小してくれるほうが、
有り難いに決まっています。
しかし、標準的抗癌剤治療では
「治ること」は視野にありません。
したがって、
辛く苦しい治療により、
存在に気付かないようなおとなしいガンが縮小しても、
結局は、辛く苦しい時間だけを
いたずらに延長するだけの効果になってしまいます。
一方、ガンを背負っていても、
自覚症状がまったく無いのであれば、
無治療で経過だけを観ていけば、
副作用は絶対にありません。
残念ながら、
いずれガンが増大してきて、
自覚症状を表すことになりますが、
それまでの時間は、
病気ではない普通の人として生活ができます。
前にも書きましたが、
標準的抗癌剤治療であれば、
自覚症状が出現してから治療を開始しても、
結局、治療期間、
すなわち生きていることのできる時間は同じです。
エビデンスの数字は治療開始からの生存時間です。
エビデンスに則った治療を望むのであれば、
治療は全身状態が悪化しない程度まで、
開始を遅らせるべきです。
その方が長生きできます。
そもそも、自覚症状がまったく無い病気の治療に
大きな苦痛を伴うこと自体が異常なことだと思います。
勿論、その治療により大きな延命が得られる幾つかのガンでは、
その治療の選択は間違ってはいないと思います。
しかし、肺ガンや胃ガンなど多くのガンでは、
標準的抗癌剤治療を勧められたなら、
慎重に考える必要があると思います。
「ガンがあっても、あんなに元気だったのに
抗癌剤治療始めた途端に病人になってしまった」
という言葉をしばしば耳にします。
そのような治療が本当に得なのか否か、
十分にお考えください。
実際に標準的抗癌剤治療を続けてこられた患者さんでは、
ガンはまだその患者さんの命を奪うほどには成長していないのに、
抗癌剤という毒薬で、
しかも余りにも大量の毒に蝕まれ、
ボロボロになった身体では、
生命を支えられなくなって、
早々に旅立たれてしまうという状況を何度も見てきました。
ガンと戦うのに、
抗癌剤という偉大な武器は絶対に必要ですが、
それは諸刃の剣であることは、
くれぐれもお忘れなく。
以上 文責 梅澤 充
追記:明らかに医者の目線から見ていると思われるコメントがあります。
前にも書きましたが、私は実名を名乗っています。
医者であれば実名、勤務病院を名乗ってください。
一時期効いていた抗癌剤が効かなくなり、
別のクスリに替える、
すると点滴のたびに体調は更に悪くなる。
それも一時期は「効いている」と言われたけれど、
「効かなくなった」とのことでクスリを替えた。
その点滴を受けると最悪の全身状態になる。
良くなるため、治るためと思うから我慢してきたけれど、
今の治療はもはや我慢の限界。
とのことでセカンドオピニオンに来られる患者さんは、
少なくありません。
大きな認識違いがあります。
先ず、「治るため」という概念は、
エビデンスに従った標準的抗癌剤治療にはありません。
また、「良くなるため」
とは、何がどのように良くなると、
お考えでしょうか。
ガンが肺に転移しても、
肝臓に巣食っていても、
リンパ節に飛び火していても、
ほとんどの患者さんは自覚症状はありません。
痛くも痒くもありません。
ピンポン玉ほどもある肝転移が4つ5つあっても、
それに気付く敏感な患者さんはいません。
肝臓の機能障害も起こりません。
CTなどの機械の目を使うからはじめてその存在に気が付くだけです。
あるいは採血で腫瘍マーカーを測定するから、
ガンの存在を知るだけです。
その痛くも痒くもない、
おとなしいガンが、
抗癌剤治療でどのように、
「良くなる」のでしょうか。
「癌取り扱い規約」という
抗癌剤治療をおこなったときの
治療効果判定のルールに則れば、
縮小することをもって、
「良くなっている」
「効いている」
と判断するのですが、
患者さんにとっては、
痛くも痒くもなく、
存在にすら気付かないガンが縮小しても、
あまりトクはありません。
勿論、それは延命につながる可能性は十分に考えられますので、
小さくならないよりは、
縮小してくれるほうが、
有り難いに決まっています。
しかし、標準的抗癌剤治療では
「治ること」は視野にありません。
したがって、
辛く苦しい治療により、
存在に気付かないようなおとなしいガンが縮小しても、
結局は、辛く苦しい時間だけを
いたずらに延長するだけの効果になってしまいます。
一方、ガンを背負っていても、
自覚症状がまったく無いのであれば、
無治療で経過だけを観ていけば、
副作用は絶対にありません。
残念ながら、
いずれガンが増大してきて、
自覚症状を表すことになりますが、
それまでの時間は、
病気ではない普通の人として生活ができます。
前にも書きましたが、
標準的抗癌剤治療であれば、
自覚症状が出現してから治療を開始しても、
結局、治療期間、
すなわち生きていることのできる時間は同じです。
エビデンスの数字は治療開始からの生存時間です。
エビデンスに則った治療を望むのであれば、
治療は全身状態が悪化しない程度まで、
開始を遅らせるべきです。
その方が長生きできます。
そもそも、自覚症状がまったく無い病気の治療に
大きな苦痛を伴うこと自体が異常なことだと思います。
勿論、その治療により大きな延命が得られる幾つかのガンでは、
その治療の選択は間違ってはいないと思います。
しかし、肺ガンや胃ガンなど多くのガンでは、
標準的抗癌剤治療を勧められたなら、
慎重に考える必要があると思います。
「ガンがあっても、あんなに元気だったのに
抗癌剤治療始めた途端に病人になってしまった」
という言葉をしばしば耳にします。
そのような治療が本当に得なのか否か、
十分にお考えください。
実際に標準的抗癌剤治療を続けてこられた患者さんでは、
ガンはまだその患者さんの命を奪うほどには成長していないのに、
抗癌剤という毒薬で、
しかも余りにも大量の毒に蝕まれ、
ボロボロになった身体では、
生命を支えられなくなって、
早々に旅立たれてしまうという状況を何度も見てきました。
ガンと戦うのに、
抗癌剤という偉大な武器は絶対に必要ですが、
それは諸刃の剣であることは、
くれぐれもお忘れなく。
以上 文責 梅澤 充
追記:明らかに医者の目線から見ていると思われるコメントがあります。
前にも書きましたが、私は実名を名乗っています。
医者であれば実名、勤務病院を名乗ってください。



