食事療法だけでガンに戦いを挑み、
残念ながら見事に敗れた患者さんが旅立たれました。
標準的抗癌剤治療に疲れ、
一昨年、私のところに来られ、
外来での抗癌剤治療をおこなっていました。
一時期は平衡状態を保ち、
順調な経過を辿っていたのですが、
時間の経過とともに悪化してきました。
それと同時に、
患者さん自身が抗癌剤治療に疑問を抱き、
抗癌剤は一切使いたくない、
食事療法だけで対処したい、
と言ってこられました。
それは、あまりにも無謀な行為であることを何回も説明するも、
患者さんの決意は変わらず、
食事療法だけで経過を観ることにしました。
腫瘍マーカーの推移だけから見ると、
二月ほどは、
病勢の悪化は見られず、
むしろ、その減少も認められました。
しかしその後、
悪化に転じるや、
あっという間に、
旅立たれてしまいました。
その患者さんが背負っていたのは、
比較的食事療法に反応しやすいとされるガンでした。
そして、厳格にその食事内容を守られました。
しかし、結果は見事な敗北です。
その患者さんは、
その結果に至ることも十分に理解されて、
標準的抗癌剤治療で受けたダメージ故か、
抗癌剤治療の虚しさを悟り、
敢えて、無謀と思われる挑戦をしました。
患者さんの最期を診ることはできませんでしたが、
ご自身では納得のいく最期であったと思います。
しかし、そこまでご自身の病気を達観できる患者さんは少ないと思います。
シッカリと食事療法の現実を理解してそれに挑むのであれば、
残念な結果でも不満はないと思います。
しかし、巷で「食事療法でガンが治る」と
吹聴している輩に騙されての完敗では、
納得できないと思います。
現在に、そのような被害者は日本中にたくさんいます。
何回も書いていますが、
食事療法は、けっして悪いとは考えていません。
食事がガンの増殖に影響を与えているのは事実だと思います。
しかし、大きな問題もたくさんはらんでいます。
最大の問題は、
美味しいものを食べるという
人間にとって最大の喜びの一つを奪ってしまう可能性があることです。
同時に、それはその人にとって大きなストレスになります。
そのストレスがガンの増殖に大きな影響を与える可能性もあります。
私は、現在治療中の患者さんに対して、
「食事療法は悪くないですよ」
「食事に気をつけることも重要ですよ」
とよく言いますが、
それは、「食事もガンの成長に影響を及ぼす可能性がありますよ」
といだけの意味であり、
「食事療法でガンが治る」
という意味ではけっしてありません。
私は見たことはありませんが
食事療法だけで、
本当にガンが治る患者さんがいるそうです。
宝くじに当たる人もいるのですから、
何処にでも、強運の人はいます。
タダそれだけのことです。
私のように食い意地の張った人間には、
食事療法は、ある意味標準的抗癌剤治療よりも辛いところもあります。
辛い思いをしても、
結果はほとんど知れています。
ナンの目的でおこなっているのか不明ですが、
デタラメな宣伝にのせられて、
間違った方向に進まないようにご注意ください。
ただし、大当たりをする患者さんもいるようですから、
食事療法の食生活でストレスを感じないのであれば、
お金のかかることでもなさそうですし、
“ダメもと”で、トライしてみるのも悪くはないかも知れません。
ただし、必ず他のシッカリとした治療と併用することをお忘れなく。
悲しい知らせを頂いた患者さんは、
先程も書いたとおり、
他人から騙されたのではなく
すべてを理解して、
納得してご自身で決断された道ですから、
悔いはないと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
以上 文責 梅澤 充
残念ながら見事に敗れた患者さんが旅立たれました。
標準的抗癌剤治療に疲れ、
一昨年、私のところに来られ、
外来での抗癌剤治療をおこなっていました。
一時期は平衡状態を保ち、
順調な経過を辿っていたのですが、
時間の経過とともに悪化してきました。
それと同時に、
患者さん自身が抗癌剤治療に疑問を抱き、
抗癌剤は一切使いたくない、
食事療法だけで対処したい、
と言ってこられました。
それは、あまりにも無謀な行為であることを何回も説明するも、
患者さんの決意は変わらず、
食事療法だけで経過を観ることにしました。
腫瘍マーカーの推移だけから見ると、
二月ほどは、
病勢の悪化は見られず、
むしろ、その減少も認められました。
しかしその後、
悪化に転じるや、
あっという間に、
旅立たれてしまいました。
その患者さんが背負っていたのは、
比較的食事療法に反応しやすいとされるガンでした。
そして、厳格にその食事内容を守られました。
しかし、結果は見事な敗北です。
その患者さんは、
その結果に至ることも十分に理解されて、
標準的抗癌剤治療で受けたダメージ故か、
抗癌剤治療の虚しさを悟り、
敢えて、無謀と思われる挑戦をしました。
患者さんの最期を診ることはできませんでしたが、
ご自身では納得のいく最期であったと思います。
しかし、そこまでご自身の病気を達観できる患者さんは少ないと思います。
シッカリと食事療法の現実を理解してそれに挑むのであれば、
残念な結果でも不満はないと思います。
しかし、巷で「食事療法でガンが治る」と
吹聴している輩に騙されての完敗では、
納得できないと思います。
現在に、そのような被害者は日本中にたくさんいます。
何回も書いていますが、
食事療法は、けっして悪いとは考えていません。
食事がガンの増殖に影響を与えているのは事実だと思います。
しかし、大きな問題もたくさんはらんでいます。
最大の問題は、
美味しいものを食べるという
人間にとって最大の喜びの一つを奪ってしまう可能性があることです。
同時に、それはその人にとって大きなストレスになります。
そのストレスがガンの増殖に大きな影響を与える可能性もあります。
私は、現在治療中の患者さんに対して、
「食事療法は悪くないですよ」
「食事に気をつけることも重要ですよ」
とよく言いますが、
それは、「食事もガンの成長に影響を及ぼす可能性がありますよ」
といだけの意味であり、
「食事療法でガンが治る」
という意味ではけっしてありません。
私は見たことはありませんが
食事療法だけで、
本当にガンが治る患者さんがいるそうです。
宝くじに当たる人もいるのですから、
何処にでも、強運の人はいます。
タダそれだけのことです。
私のように食い意地の張った人間には、
食事療法は、ある意味標準的抗癌剤治療よりも辛いところもあります。
辛い思いをしても、
結果はほとんど知れています。
ナンの目的でおこなっているのか不明ですが、
デタラメな宣伝にのせられて、
間違った方向に進まないようにご注意ください。
ただし、大当たりをする患者さんもいるようですから、
食事療法の食生活でストレスを感じないのであれば、
お金のかかることでもなさそうですし、
“ダメもと”で、トライしてみるのも悪くはないかも知れません。
ただし、必ず他のシッカリとした治療と併用することをお忘れなく。
悲しい知らせを頂いた患者さんは、
先程も書いたとおり、
他人から騙されたのではなく
すべてを理解して、
納得してご自身で決断された道ですから、
悔いはないと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
以上 文責 梅澤 充



