タイカーブ(Lapatinib)という分子標的薬があります。
ハーセプチンが効かなくなった後に、
効いてくれることが期待されるクスリです。
現在、私が診ている患者さんのなかでも、
数名のかたが使われています。
しかし、そのクスリはまだ日本では承認されていません。
輸入をしなければ使えません。
はじめは有効だったハーセプチンが
時間の経過とともに無効になると、
その次の手を打つのは、
非常に悩みます。
今までは、ほとんど手はありませんでした。
それが、タイカーブの出現で、
大きな希望が見えてきました。
しかし、現在日本では未承認です。
輸入をすれば誰でも使えますが、
非常に高価です。
昨年から、
承認の審査に入ってはいるようですが、
いまだに見通しも立っていないようです。
一方、スーテント、ネクサバールという
同じく分子標的薬は、
今年に入り立て続けに認可されました。
両者ともとても高額な薬価がつきました。
スーテントはグリベックで効果が無くなった消化管間質腫瘍(平滑筋肉腫)
および、根治不能または転移性の腎細胞癌に対して、
ネクサバールは、切除不能または転移性の腎細胞癌に対して、
健康保険で使えるようになりました。
いずれの適応症も、
ガンの中では少数派です。
方や、タイカーブは、
ハーセプチンが無効になった乳ガンが対象です。
承認後に見込まれるその利用者数は、
スーテント、ネクサバールの比では無いはずです。
遥かに多くの患者さんが
待ち焦がれています。
日本での承認は海外に比べて遅れていると言われますが、
日本で承認されるということは、
その薬剤費のほとんどを国が面倒をみるということに繋がります。
3割の患者負担でも間違いなく高額医療になりますから
国は、7割以上の負担を強いられます。
ご承知のとおり、
今でも健康保険の財政難が叫ばれていますので、
そうアッサリと承認してはくれないように思います。
タイカーブの承認が遅れている理由の一つであるように感じます。
たくさんの患者さんが待っているクスリは、
なかなか承認されず、
恩恵に与る患者さんが少ないクスリはすぐに承認。
何とも納得いかない話しです。
もっとも、タイカーブの場合は、
ハーセプチンが無効になった場合に、
ハーセプチンと併用で使うのか、
タイカーブ単独で使うことで承認するのかでもめている、
したがって、承認が遅れているという噂も耳にしますが、
真相は不明です。
しかし、いち早く承認されているアメリカでも、
保障の大きな保険に入っているお金持ちしか使えない。
お金の無い患者さんは、
保険が無いため、
日本では保障されている最低限度の標準治療すら受けることができない、
というのが現状だと思います。
日本でもタイカーブは、
現在すでに一部のお金持ちだけには許されています。
他の新薬についても同様です。
どちらの医療が良いのでしょうか・・・・
皆平等、
などという理想(?)は有り得ないと思います。
資本主義の世の中では、
格差はあって当然だと思います。
努力、能力の差は当然存在します。
しかし、それが露骨に寿命の差になっているのを見ると、
少々悲しい気分になります。
以上 文責 梅澤 充
ハーセプチンが効かなくなった後に、
効いてくれることが期待されるクスリです。
現在、私が診ている患者さんのなかでも、
数名のかたが使われています。
しかし、そのクスリはまだ日本では承認されていません。
輸入をしなければ使えません。
はじめは有効だったハーセプチンが
時間の経過とともに無効になると、
その次の手を打つのは、
非常に悩みます。
今までは、ほとんど手はありませんでした。
それが、タイカーブの出現で、
大きな希望が見えてきました。
しかし、現在日本では未承認です。
輸入をすれば誰でも使えますが、
非常に高価です。
昨年から、
承認の審査に入ってはいるようですが、
いまだに見通しも立っていないようです。
一方、スーテント、ネクサバールという
同じく分子標的薬は、
今年に入り立て続けに認可されました。
両者ともとても高額な薬価がつきました。
スーテントはグリベックで効果が無くなった消化管間質腫瘍(平滑筋肉腫)
および、根治不能または転移性の腎細胞癌に対して、
ネクサバールは、切除不能または転移性の腎細胞癌に対して、
健康保険で使えるようになりました。
いずれの適応症も、
ガンの中では少数派です。
方や、タイカーブは、
ハーセプチンが無効になった乳ガンが対象です。
承認後に見込まれるその利用者数は、
スーテント、ネクサバールの比では無いはずです。
遥かに多くの患者さんが
待ち焦がれています。
日本での承認は海外に比べて遅れていると言われますが、
日本で承認されるということは、
その薬剤費のほとんどを国が面倒をみるということに繋がります。
3割の患者負担でも間違いなく高額医療になりますから
国は、7割以上の負担を強いられます。
ご承知のとおり、
今でも健康保険の財政難が叫ばれていますので、
そうアッサリと承認してはくれないように思います。
タイカーブの承認が遅れている理由の一つであるように感じます。
たくさんの患者さんが待っているクスリは、
なかなか承認されず、
恩恵に与る患者さんが少ないクスリはすぐに承認。
何とも納得いかない話しです。
もっとも、タイカーブの場合は、
ハーセプチンが無効になった場合に、
ハーセプチンと併用で使うのか、
タイカーブ単独で使うことで承認するのかでもめている、
したがって、承認が遅れているという噂も耳にしますが、
真相は不明です。
しかし、いち早く承認されているアメリカでも、
保障の大きな保険に入っているお金持ちしか使えない。
お金の無い患者さんは、
保険が無いため、
日本では保障されている最低限度の標準治療すら受けることができない、
というのが現状だと思います。
日本でもタイカーブは、
現在すでに一部のお金持ちだけには許されています。
他の新薬についても同様です。
どちらの医療が良いのでしょうか・・・・
皆平等、
などという理想(?)は有り得ないと思います。
資本主義の世の中では、
格差はあって当然だと思います。
努力、能力の差は当然存在します。
しかし、それが露骨に寿命の差になっているのを見ると、
少々悲しい気分になります。
以上 文責 梅澤 充



