東京地域は、
昨日までの、
大雨が降ったり、
どんよりと蒸し暑く曇ったりの
スッキリしない天気から一転、
雲ひとつ無く、
空高く晴れわたる、
カラッとした晴天でした。
こんな日は、
家に居ないで、
緑の多いところを散歩でもしたほうが良いですね。
下手な抗癌剤より余程効くと思います。
当然、そんなデータなどありませんが・・・・
ところで、先日、ある患者さんから、
「先生の治療には、データが無いから信用できない、
と、自分のブログで言っているガン患者がいますよ」
と教えていただきました。
過去に何回も書いているとおり、
現在の一般的なガン治療は、
すべてエビデンス、
すなわち過去の臨床データに則り実施されています。
所謂、EBM(Evidence Based Medicine)です。
一方、私が現在おこなっているガン治療は、
エビデンスは参考程度に、
片目で見るだけで、
目の前の患者さんだけを両目で診て、
治療を組み立てていきます。
エビデンスは患者さん自身だと考えています。
そして、とても無責任なことに、
今までの患者さんの治療成績についてもデータの解析は、
いまだにおこなわれていません。
すなわち、私がおこなっている治療では、
まだデータは出されておりません。
然るに、信用することができない。
ごもっともです。
信用しない方が良いと思います。
多くの患者さんで、
生涯たった一度きりのガン治療です。
そのくらい慎重にご自身の治療を選択するべきだと思います。
その慎重さがあれば、
いまだに巷に蔓延る、
インチキ代替療法にひっかかり、
大金をドブに捨てる被害も無くなると思います。
もっとも、インチキ療法医の中には、
改竄データを自身の著書やインターネットなどで、
堂々と公表している輩もいますので、
ただデータがある、
などと迂闊に信用すると酷い目に遭います。
何千例もの患者さんのデータと称して、
捏造データを公表しているクリニックも存在しているようです。
しかし、患者さんが、
ある治療を信用するよりどころとするデータとは、
如何なるものでしょうか。
エビデンスのあるデータ以外には無いように思います。
ガン治療におけるエビデンスとは如何なるものでしょうか、
すべての抗癌剤治療は
無治療との比較から出発しています。
抗癌剤治療とは、
どのくらいの期間患者さんが生きていることができるのか、
ただそれだけを指標にした治療成績において、
無治療とほとんど変わらない時代が何十年も続いていました。
ほんの十数年前、
丁度、阪神淡路地方が大地震に見舞われるころまで、
多くの種類のガンにおいて、
抗癌剤治療には延命効果は認められませんでした。
抗癌剤治療を受けた患者さんは、
現在のような副作用防止薬も無く、
非常に厳しい副作用に悩まされた挙句、
無治療の患者さんと同じ時間しか生きることができませんでした。
抗癌剤治療とはそれだけのものでした。
その多大な犠牲の上に、
無治療の患者さんと比較して、
やっと数ヶ月の延命が可能になりました。
抗癌剤治療専門医は、
患者さんにとっては、
まったく無意味と思われるその治療を延々とおこなってこられました。
アタマの下がる思いです。
その無数の人柱の上に立ち、
現在の段階は、
無治療と比較して、
標準的とされる治療が、
一番長生きできる、
というだけです。
そして、それが最善の治療とされています。
というより、
多くの場合、
現段階でエビデンスとして出されているデータの中で、
最長の生存期間を持つ治療が、
標準治療とされています。
つい先日も、
ASCO(米国癌治療学会)で卵巣ガン治療としての、
タキソール、カルボプラチンのコンビネーション治療において、
タキソールを分割で投与するほうが、
かつての一括投与より、
無病生存期間が約1年間も延びることが証明されました。
それまで最善といわれていた治療の終焉です。
アッサリと最善の治療が変わりました。
現在の抗癌剤治療のデータなどとは、
その程度のものです。
データを最重要視する患者さんとしては、
その数字をシッカリと確認して、
それに納得できたなら、
その治療を受けてください。
また、現在私も何人も診ていますが、
頻度の少ないガンなどでは、
治療をおこなう錦の御旗である、
エビデンスさえ出ていない治療もたくさんあります。
その時に何を頼りに治療を組み立てるのか、
ジックリと考えた方が良いと思います。
また、すべてのデータは過去の他人のものであり、
現在治療中の患者さん自身のデータなど、
何処にも存在しないということは、
くれぐれもお忘れにならない方が賢明だと思います。
以上 文責 梅澤 充
昨日までの、
大雨が降ったり、
どんよりと蒸し暑く曇ったりの
スッキリしない天気から一転、
雲ひとつ無く、
空高く晴れわたる、
カラッとした晴天でした。
こんな日は、
家に居ないで、
緑の多いところを散歩でもしたほうが良いですね。
下手な抗癌剤より余程効くと思います。
当然、そんなデータなどありませんが・・・・
ところで、先日、ある患者さんから、
「先生の治療には、データが無いから信用できない、
と、自分のブログで言っているガン患者がいますよ」
と教えていただきました。
過去に何回も書いているとおり、
現在の一般的なガン治療は、
すべてエビデンス、
すなわち過去の臨床データに則り実施されています。
所謂、EBM(Evidence Based Medicine)です。
一方、私が現在おこなっているガン治療は、
エビデンスは参考程度に、
片目で見るだけで、
目の前の患者さんだけを両目で診て、
治療を組み立てていきます。
エビデンスは患者さん自身だと考えています。
そして、とても無責任なことに、
今までの患者さんの治療成績についてもデータの解析は、
いまだにおこなわれていません。
すなわち、私がおこなっている治療では、
まだデータは出されておりません。
然るに、信用することができない。
ごもっともです。
信用しない方が良いと思います。
多くの患者さんで、
生涯たった一度きりのガン治療です。
そのくらい慎重にご自身の治療を選択するべきだと思います。
その慎重さがあれば、
いまだに巷に蔓延る、
インチキ代替療法にひっかかり、
大金をドブに捨てる被害も無くなると思います。
もっとも、インチキ療法医の中には、
改竄データを自身の著書やインターネットなどで、
堂々と公表している輩もいますので、
ただデータがある、
などと迂闊に信用すると酷い目に遭います。
何千例もの患者さんのデータと称して、
捏造データを公表しているクリニックも存在しているようです。
しかし、患者さんが、
ある治療を信用するよりどころとするデータとは、
如何なるものでしょうか。
エビデンスのあるデータ以外には無いように思います。
ガン治療におけるエビデンスとは如何なるものでしょうか、
すべての抗癌剤治療は
無治療との比較から出発しています。
抗癌剤治療とは、
どのくらいの期間患者さんが生きていることができるのか、
ただそれだけを指標にした治療成績において、
無治療とほとんど変わらない時代が何十年も続いていました。
ほんの十数年前、
丁度、阪神淡路地方が大地震に見舞われるころまで、
多くの種類のガンにおいて、
抗癌剤治療には延命効果は認められませんでした。
抗癌剤治療を受けた患者さんは、
現在のような副作用防止薬も無く、
非常に厳しい副作用に悩まされた挙句、
無治療の患者さんと同じ時間しか生きることができませんでした。
抗癌剤治療とはそれだけのものでした。
その多大な犠牲の上に、
無治療の患者さんと比較して、
やっと数ヶ月の延命が可能になりました。
抗癌剤治療専門医は、
患者さんにとっては、
まったく無意味と思われるその治療を延々とおこなってこられました。
アタマの下がる思いです。
その無数の人柱の上に立ち、
現在の段階は、
無治療と比較して、
標準的とされる治療が、
一番長生きできる、
というだけです。
そして、それが最善の治療とされています。
というより、
多くの場合、
現段階でエビデンスとして出されているデータの中で、
最長の生存期間を持つ治療が、
標準治療とされています。
つい先日も、
ASCO(米国癌治療学会)で卵巣ガン治療としての、
タキソール、カルボプラチンのコンビネーション治療において、
タキソールを分割で投与するほうが、
かつての一括投与より、
無病生存期間が約1年間も延びることが証明されました。
それまで最善といわれていた治療の終焉です。
アッサリと最善の治療が変わりました。
現在の抗癌剤治療のデータなどとは、
その程度のものです。
データを最重要視する患者さんとしては、
その数字をシッカリと確認して、
それに納得できたなら、
その治療を受けてください。
また、現在私も何人も診ていますが、
頻度の少ないガンなどでは、
治療をおこなう錦の御旗である、
エビデンスさえ出ていない治療もたくさんあります。
その時に何を頼りに治療を組み立てるのか、
ジックリと考えた方が良いと思います。
また、すべてのデータは過去の他人のものであり、
現在治療中の患者さん自身のデータなど、
何処にも存在しないということは、
くれぐれもお忘れにならない方が賢明だと思います。
以上 文責 梅澤 充



