ある患者さんから相談を受けました。
二つのガンを同時に患ってしまった患者さんです。
あまり多くは無い2重複ガンです。
幸、二つとも早期であり、
根治の可能性は十分に見込まれます。
しかし、多くのガン患者さんが切望するはずの根治を得るためには、
その患者さんの一つの大きな夢も捨てなければならない状況です。
経済的にまったく不自由が無い状態であれば、
もしかすると、
その夢も同時に叶えることも可能かも知れません。
しかし、たとえ経済的に豊かであっても、
確立されていない、
高価な治療に望みを賭けるのは、
かなり危険な賭けです。
いくらたくさんお金があっても、
まっとうな治療で、
根治の確率が極めて高い状況ですから、
一般的な患者さんと同じに治療を受けるべきです。
ガンという病気を患ってしまったことは、
どの患者さんにとっても、
けっして嬉しいことではないと思います。
その上、
治療を続けるには、
多くの犠牲を伴います。
一つはお金です。
これは誰でも共通の悩みのはずです。
勿論、いくら負担しても、
ビクともしない丈夫なお財布をお持ちの患者さんも、
チョットの負担だけでも、
すぐ底を尽いてしまう患者さんもいます。
しかし、健康であれば、
不要な負担を強いられることは事実です。
お金持ちは、
たくさんお金をかけるでしょうけれども、
逆にその分他の患者さんより、
損失(?)は大きくなります。
分かり難くなりましたけれど、
要するに病気になれば、
誰でも何らかの負担はかかります。
犠牲はお金だけではなく、
治療のために、
時間も皆平等に奪われます。
趣味を奪われる患者さんもいると思います。
再発肺ガン治療中の患者さんで、
5000メートル級の山登りのオファーを受けたかたもいます。
そのことを相談されました。
抗癌剤治療を続けていても、
その患者さんなら十分に可能だとは思いましたが、
流石に、肺ガン治療中の患者さんであることを考え、
「低酸素状態が、どのように作用するか分からないし、
辞めたほうがいいんじゃない」
と返事してしまいました。
その患者さんにとっては、
大きな趣味の一つを病気によって奪われてしまったことになります。
私は、その患者さんは、
十分に天寿を全うする可能性があると思って治療を続けていますが、
患者さんから見たら、
大切な生き甲斐の一つを奪われたと感じていると思います。
すべての患者さんにおいて、
ご自身の希望をすべて叶えながら治療を行うことは、
ほとんどの場合不可能です。
何を最優先に考えるのか、
シッカリご自身の心の中に決めておかないと、
大切なものを失わなければならない事態になった時に、
慌てふためいて、
治療の機会を逸してしまうこともあります。
いつも私は、患者さんに、
「焦るな、焦るな」とは言っていますが、
ガン治療では、
特に、根治を目指す手術治療においては、
そのタイミングも極めて重要であることも、
少なくありません。
躊躇している間に、
根治の道から逸れてしまうこともあります。
そのときは同時に、
ご自身の夢も逃げいて行く時です。
必ずしも、
命が最優先とは思いません。
何が優先されるかは、
患者さんご自身の、
価値観、人生観、死生観で決めることです。
しかし、長い時間生きていなければ叶えられない夢であるなら、
生きていくことを放棄したら、
同時に、
その夢を消えていきます・・・・
ガン治療では、
必ず犠牲を伴います。
ガンを患っている患者さんは、
今のうちに、
何処まで犠牲にできるのか、
あらためて決めておくことも重要かも知れません。
完全に相反する
治療と夢に直面して、
動揺されている患者さんもいます。
以上 文責 梅澤 充
二つのガンを同時に患ってしまった患者さんです。
あまり多くは無い2重複ガンです。
幸、二つとも早期であり、
根治の可能性は十分に見込まれます。
しかし、多くのガン患者さんが切望するはずの根治を得るためには、
その患者さんの一つの大きな夢も捨てなければならない状況です。
経済的にまったく不自由が無い状態であれば、
もしかすると、
その夢も同時に叶えることも可能かも知れません。
しかし、たとえ経済的に豊かであっても、
確立されていない、
高価な治療に望みを賭けるのは、
かなり危険な賭けです。
いくらたくさんお金があっても、
まっとうな治療で、
根治の確率が極めて高い状況ですから、
一般的な患者さんと同じに治療を受けるべきです。
ガンという病気を患ってしまったことは、
どの患者さんにとっても、
けっして嬉しいことではないと思います。
その上、
治療を続けるには、
多くの犠牲を伴います。
一つはお金です。
これは誰でも共通の悩みのはずです。
勿論、いくら負担しても、
ビクともしない丈夫なお財布をお持ちの患者さんも、
チョットの負担だけでも、
すぐ底を尽いてしまう患者さんもいます。
しかし、健康であれば、
不要な負担を強いられることは事実です。
お金持ちは、
たくさんお金をかけるでしょうけれども、
逆にその分他の患者さんより、
損失(?)は大きくなります。
分かり難くなりましたけれど、
要するに病気になれば、
誰でも何らかの負担はかかります。
犠牲はお金だけではなく、
治療のために、
時間も皆平等に奪われます。
趣味を奪われる患者さんもいると思います。
再発肺ガン治療中の患者さんで、
5000メートル級の山登りのオファーを受けたかたもいます。
そのことを相談されました。
抗癌剤治療を続けていても、
その患者さんなら十分に可能だとは思いましたが、
流石に、肺ガン治療中の患者さんであることを考え、
「低酸素状態が、どのように作用するか分からないし、
辞めたほうがいいんじゃない」
と返事してしまいました。
その患者さんにとっては、
大きな趣味の一つを病気によって奪われてしまったことになります。
私は、その患者さんは、
十分に天寿を全うする可能性があると思って治療を続けていますが、
患者さんから見たら、
大切な生き甲斐の一つを奪われたと感じていると思います。
すべての患者さんにおいて、
ご自身の希望をすべて叶えながら治療を行うことは、
ほとんどの場合不可能です。
何を最優先に考えるのか、
シッカリご自身の心の中に決めておかないと、
大切なものを失わなければならない事態になった時に、
慌てふためいて、
治療の機会を逸してしまうこともあります。
いつも私は、患者さんに、
「焦るな、焦るな」とは言っていますが、
ガン治療では、
特に、根治を目指す手術治療においては、
そのタイミングも極めて重要であることも、
少なくありません。
躊躇している間に、
根治の道から逸れてしまうこともあります。
そのときは同時に、
ご自身の夢も逃げいて行く時です。
必ずしも、
命が最優先とは思いません。
何が優先されるかは、
患者さんご自身の、
価値観、人生観、死生観で決めることです。
しかし、長い時間生きていなければ叶えられない夢であるなら、
生きていくことを放棄したら、
同時に、
その夢を消えていきます・・・・
ガン治療では、
必ず犠牲を伴います。
ガンを患っている患者さんは、
今のうちに、
何処まで犠牲にできるのか、
あらためて決めておくことも重要かも知れません。
完全に相反する
治療と夢に直面して、
動揺されている患者さんもいます。
以上 文責 梅澤 充



