先日、某がんセンターで標準的抗癌剤治療を受け、
全身ボロボロで耐えられなくなり、
その後、怪しげな免疫治療クリニックで、大金を巻き上げられた挙句に、
私のもとに来た患者さんを見ました。
巷では、「ガンが治る」と藁をも摑みたい患者さんを騙し、
治療費と称して法外な料金を詐取している、
いかがわしインチキクリニックがまだ、多数存在しています。
私も、標準的抗癌剤治療に限界と虚しさを感じ、
免疫治療を勉強してみようと考え飛び込んだ免疫治療クリニックも
とんでもインチキクリニックでした。
当時現職の大学教授がオーナーのクリニックでしたから、
まさかそんな出鱈目をしているとは考えませんでした。
その免疫治療の効果として、大げさな奏効率を提示しているなとは思いましたが、
私は、奏効率は患者さんが望む長生きをすることとは関係無い数字ですから、
全く興味はありませんでした。(今もです)
従ってその水増し奏効率は気にしませんでした。
「人間の免疫力など全く無視して、抗癌剤一本槍の、
抗癌剤治療専門医に対する啓蒙の為だろう」
くらいにしか考えませんでした。
奏効率については、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」で書きました。
はじめは、その捏造奏効率が、
患者さんを勧誘する誇大広告だとは思いませんでした。
しかし、患者さんはその誇大広告につられ、
その数字を信じて、騙されそのクリニックに来ている実態に気が付き、
私はそのクリニックを辞めましたが、
私がそのクリニックを辞めた後、その捏造奏効率も一つの争点になり、
そのクリニックは、患者さんから民事および刑事で告訴されることになるのですが、
私はその患者さんの裁判の証人を2年以上行なっています。
それはともかく、今日言いたいことは、
そのインチキ免疫治療クリニックにおける、意外な事実です。
それは、専門家であれば誰が見ても、嘘と判る大げさな捏造奏効率を掲げている、
インチキクリニックには、
医者および医者の家族がガン患者としてたくさん来ていた事実です。
そのインチキ免疫治療クリニックの数百人の手術不能および再発胃ガンの
患者さんのカルテを調べたことがあります。
正確な統計は出しませんでしたが、カルテを見てゆくと、
ともかく異常に医療関係者が多かったことは、鮮明に覚えております。
カルテを見ていると、「この人も医者だ、ア、この人も医者の奥さんだ、」
と次々に出てきました。
この事実は何を意味しているのでしょうか。
医者は、バカばっかりで、
インチキ治療・捏造データに簡単に騙されたのでしょうか。
一般サラリーマンよりは多少収入が多く、
法外な治療費など、なんとも思わなかったからそのクリニックに行ったのでしょうか。
そうではないはずです。
もしその医者が、例えば眼科医などで、ガン治療については素人であったとしても、
周囲には医者の友人ばかりいます。
本人あるいはご家族に、ガンが発生したならば、
本人が専門外であっても、友人や同僚に聞くなり、本や論文で調べるなり、
自分のあるいはご家族のガン治療について、必死に研究したはずです。
そして、最善と考えられる治療法を選択するはずです。
その結果、標準的抗癌剤治療は行なわず、
インチキ免疫治療クリニックに足を運ぶことになったのです。
胃ガンに対する、標準的抗癌剤治療の悲惨なエビデンスを知ったら、
それは受けたくはならないでしょう。
今でこそ、タキソール(抗癌剤の商品名)などによる治療データが出てきて、
生存期間の延長(延命)が見られるようになりましたが、
5〜6年前は、本当に悲惨の一言でした。
今も、延命効果としては満足のいくエビデンスは出ていません。
かなり悲惨です・・・
また、そのカルテは、今から10年近く前のものも多数含まれていました。
10年前など、乳癌以外では、ほとんどのガンに対する抗癌剤治療には、
延命効果は認められていませんでした。
現在の標準的抗癌剤治療におけるお寒いエビデンスについては、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」および、
1月15日の「ガン医療の現場で使われる言葉、エビデンスEBM(Evidence)」
でも書いたとおりです。
正確なガン治療情報を一番たくさん仕入れることができる医者は、
自分や、家族には、標準的抗癌剤治療は選択せず、
免疫治療などほとんどインチキだとは判っていても、
一抹の望みを託して、
標準的抗癌剤治療よりはマシだと考え、
敢えて、インチキ免疫治療を選択する。
この事実は、よく考えてみる必要があると思います。
本日は、ある患者さんを見て、思い出したインチキ免疫治療の意外な一面を書きました。
以上 文責 梅澤 充
全身ボロボロで耐えられなくなり、
その後、怪しげな免疫治療クリニックで、大金を巻き上げられた挙句に、
私のもとに来た患者さんを見ました。
巷では、「ガンが治る」と藁をも摑みたい患者さんを騙し、
治療費と称して法外な料金を詐取している、
いかがわしインチキクリニックがまだ、多数存在しています。
私も、標準的抗癌剤治療に限界と虚しさを感じ、
免疫治療を勉強してみようと考え飛び込んだ免疫治療クリニックも
とんでもインチキクリニックでした。
当時現職の大学教授がオーナーのクリニックでしたから、
まさかそんな出鱈目をしているとは考えませんでした。
その免疫治療の効果として、大げさな奏効率を提示しているなとは思いましたが、
私は、奏効率は患者さんが望む長生きをすることとは関係無い数字ですから、
全く興味はありませんでした。(今もです)
従ってその水増し奏効率は気にしませんでした。
「人間の免疫力など全く無視して、抗癌剤一本槍の、
抗癌剤治療専門医に対する啓蒙の為だろう」
くらいにしか考えませんでした。
奏効率については、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」で書きました。
はじめは、その捏造奏効率が、
患者さんを勧誘する誇大広告だとは思いませんでした。
しかし、患者さんはその誇大広告につられ、
その数字を信じて、騙されそのクリニックに来ている実態に気が付き、
私はそのクリニックを辞めましたが、
私がそのクリニックを辞めた後、その捏造奏効率も一つの争点になり、
そのクリニックは、患者さんから民事および刑事で告訴されることになるのですが、
私はその患者さんの裁判の証人を2年以上行なっています。
それはともかく、今日言いたいことは、
そのインチキ免疫治療クリニックにおける、意外な事実です。
それは、専門家であれば誰が見ても、嘘と判る大げさな捏造奏効率を掲げている、
インチキクリニックには、
医者および医者の家族がガン患者としてたくさん来ていた事実です。
そのインチキ免疫治療クリニックの数百人の手術不能および再発胃ガンの
患者さんのカルテを調べたことがあります。
正確な統計は出しませんでしたが、カルテを見てゆくと、
ともかく異常に医療関係者が多かったことは、鮮明に覚えております。
カルテを見ていると、「この人も医者だ、ア、この人も医者の奥さんだ、」
と次々に出てきました。
この事実は何を意味しているのでしょうか。
医者は、バカばっかりで、
インチキ治療・捏造データに簡単に騙されたのでしょうか。
一般サラリーマンよりは多少収入が多く、
法外な治療費など、なんとも思わなかったからそのクリニックに行ったのでしょうか。
そうではないはずです。
もしその医者が、例えば眼科医などで、ガン治療については素人であったとしても、
周囲には医者の友人ばかりいます。
本人あるいはご家族に、ガンが発生したならば、
本人が専門外であっても、友人や同僚に聞くなり、本や論文で調べるなり、
自分のあるいはご家族のガン治療について、必死に研究したはずです。
そして、最善と考えられる治療法を選択するはずです。
その結果、標準的抗癌剤治療は行なわず、
インチキ免疫治療クリニックに足を運ぶことになったのです。
胃ガンに対する、標準的抗癌剤治療の悲惨なエビデンスを知ったら、
それは受けたくはならないでしょう。
今でこそ、タキソール(抗癌剤の商品名)などによる治療データが出てきて、
生存期間の延長(延命)が見られるようになりましたが、
5〜6年前は、本当に悲惨の一言でした。
今も、延命効果としては満足のいくエビデンスは出ていません。
かなり悲惨です・・・
また、そのカルテは、今から10年近く前のものも多数含まれていました。
10年前など、乳癌以外では、ほとんどのガンに対する抗癌剤治療には、
延命効果は認められていませんでした。
現在の標準的抗癌剤治療におけるお寒いエビデンスについては、
1月10日の「抗癌剤治療は有効に効いても長生きできない!?」および、
1月15日の「ガン医療の現場で使われる言葉、エビデンスEBM(Evidence)」
でも書いたとおりです。
正確なガン治療情報を一番たくさん仕入れることができる医者は、
自分や、家族には、標準的抗癌剤治療は選択せず、
免疫治療などほとんどインチキだとは判っていても、
一抹の望みを託して、
標準的抗癌剤治療よりはマシだと考え、
敢えて、インチキ免疫治療を選択する。
この事実は、よく考えてみる必要があると思います。
本日は、ある患者さんを見て、思い出したインチキ免疫治療の意外な一面を書きました。
以上 文責 梅澤 充



